銀河
大宇宙には銀河と呼ばれる小宇宙が、二千億個もあると言われている。
その銀河の一つであるこの銀河系には、一千億個もの星が存在し、そのうちの一個が我々の太陽系と言うわけである。
この太陽系の中で、地球という惑星に偶然生命が誕生し、進化を遂げ現在の我々人間が存在している。
大宇宙の大きさから見れば、ホコリほどの大きさもない地球から夜空を眺めても、ほんの一部の宇宙しか見ることが出来ず、
その全貌は想像を遥かに超えている。
しかも、不変としか見えない星や銀河が、生から死へ、死から生へとドラマチックにその生成を繰り返し、
あたかも、生命と同様の循環を持っていることを知った時は、ある種の感動を覚えたものである。
私たちはこのドラマを知らなかった時代から、夜空に煌々と横たわる天の川を美しいと感じ、
また様々な手段を使って表現しようとして来た。
私も過去、天の川を焼き物に表現できないか、何度か試みた。
五、六年前にある技法を発見した時、瞬間的にこれで銀河を描けると閃いた。ワクワクしながら、一枚目の銀河皿を製作して以来
すでに二十枚程の大皿を作ったとおもわれる。
この後、どんな銀河皿がうまれてくるのか、私達のいのちと銀河を結ぶ何かを、表す事が出来れば幸いである。